日本政府としてはスタートアップ企業を5年で10倍に増やすとしていて、2022年末までに育成計画を策定する方針。特に海外でも活躍するようなスタートアップの育成は、日本経済のダイナミズムと成長を促し、社会的課題を解決する鍵でもあるとの考えから、今回、One&Coを視察いただきつつ、シンガポールのスタートアップ界隈の皆さんと共に意見交換会を開催されました。
各社事業紹介の後、シンガポールと日本のスタートアップエコシステムの比較や、日本からグローバルスタートアップを増やすには何が必要かなどなど、およそ3時間、あれこれ色々議論させていただきました。One&CoメンバーでもあるACALL長沼さんからは、「グローバルスタートアップを増やすには、テクニカルなハードルもさることながら、リスクと新しいことへの挑戦に対する見方の転換が大事。短期リスクだけ考えれば、グローバルに行かない方が正解だったりもする中、その引力にどれだけ向き合い、中長期で大きなリターンを示せるかが重要」などコメントあり。また、東洋製罐の遠山さんからは、「日本とシンガポールのエコシステムの違いは、多様性。シンガポール政府は海外からの技術移転に積極的で、外部から参入しやすい仕組みを整えている。そのため、スタートアップはもちろん、投資家、事業会社、政府公的機関も多国籍で多様なプレーヤーが揃っている。これはローカルスタートアップが誕生時からグローバル視点で鍛えられることを意味する。自分に適した事業環境をグローバルに選ぶことができる。投資目線では、日本の投資家しか入っていないスタートアップは海外投資家からはネガティブ。海外からの投資を検討すべき。」などのコメントもありました。
そして大臣からは、「日系企業がコラボレーション相手と出会えるオープンイノベーションのハブ施設がアメリカやヨーロッパなどには多いと思うが、シンガポールではあまり見聞きしない。どうなっているかが気がかりだったが、今回One&Coがその機能をも果たしていることが分かり、とても心強く思う」と高い評価いただきました。また、N9が存在意義として掲げる「-1→0(マイナスイチをゼロにすることで未来の暮らしを豊かにする)」や、新たな挑戦についても共感と賛同をいただけ、気持ちが新たになりました。
これからもN9ではいくつかの新プロジェクトを開始します。ご期待ください。