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Press release|イノベーションエコシステムをヒト単位で可視化する「Adapt」立ち上げ。「触媒的イノベーション」で日本のエコシステムに風穴を開ける。

執筆者の写真: N9N9

地方自治体や大学機関など、コンソーシアムメンバーの募集も同時に開始へ。




日本と東南アジアをつなぐ新規事業の立ち上げ支援を行う私たちN9 PTE LTD(シンガポール法人)は、フレンズ株式会社株式会社波屋と協働で、世界のスタートアップ企業と日本のイノベーションエコシステムを結びつけるイニシアティブ「Adapt」を立ち上げます。本取り組みでは、コラボレーションパートナーも同時に募集を開始しており、現在既に、JETROシンガポールとの連携が進んでいます。また、東京都が推進する未来を切り拓く10×10×10のイノベーションビジョン実現に向けた「多様な主体によるスタートアップ支援展開事業 TOKYO SUTEAM」の協定事業としてもAdaptは認定されております。


日本は質の高い人材や優良な企業群、教育・研究機関が集積している一方で、閉鎖的で慎重な文化、スピード感の欠如、官民連携の弱さなどの課題が存在しています。海外スタートアップが日本での事業を成功させるためには、エコシステムの理解が求められますが、言語の壁も相まってとても困難を極める状況にあります。


Adaptは、これらの課題に対し「From Isolation to Collaboration(孤立からコラボレーションへ)」という考えのもと、異なる文化的背景を持つ人々が信頼を築き合い、相互理解を深める(良き友人になる)ことを何よりも重視しています。資金提供や顧客獲得を主な目的とせず、海外スタートアップが日本のキーパーソンと共に学び、本質的な気づきに出会えることで、日本市場に沿ったアイデアやアプローチが創出される環境を目指します。同時に、日本国内スタートアップや大学生も、海外スタートアップにとっての「良き友人」になるような取り組みを展開し、未来の「多国籍チーム」誕生のきっかけ作りにも貢献したいと考えています。


 

1|Adaptの主な特徴

①カタリストとして機能する、キーパーソンの特定

日本国内にイノベーション活動を留めず、海外スタートアップとの繋がりを重ねている事業会社やVC / CVCの皆さん、そして大学機関や自治体、起業家や大学生、さらにはメディアを特定していくことで、日本の海外向けイノベーションエコシステムについてを少しずつ可視化していきます。また、そのプロセスを通じ、海外スタートアップの日本国内事業モデルやメッセージなどの言語化までをサポートしていくことで、日本におけるマーケティングやPR展開などにも貢献していきます。

②150人のエコシステム

ひとつの地域におけるエコシステムの規模を、「ダンバーの仮説」理論に基づいた150人に設定します。また、海外スタートアップ1人に対し、5〜15人の日本人が関わるような規模を意識することで孤立を防ぎつつ、質の高い支援を実現していきます。人数に上限を設けることでメンバー間の認識が深まり、濃密な交流と長期的な協力を期待しています。さらに、スタートアップが日本展開で必要な「資金+戦略(CVCやVC)」および「顧客(企業)」の事情論、そして求められる組織作りについてなどを、良き友人のひとりとして雑談ついでに話せるような関係性を目指します。

*「ダンバーの仮説」:人間が安定的に維持できる社会的関係の上限は約150人であるという説です。この中には親密な「コアグループ」(5〜15人)から、良好な関係を維持する層(50人)までが含まれています。

  

③段階的な信頼構築のフレームワーク

海外スタートアップと日本のキーパーソンが、単なる知り合いから「良き友人」関係に進むよう、段階的な信頼構築のフレームワークをプログラムの中心に据えています。 


2|海外スタートアップからのコメント

Mandy Hon / Impacfat Co-Founder & CEO

『日本に進出する際、最も大きな課題は言語や文化の壁だと感じています。多くの人々が日本語でのコミュニケーションに慣れているため、特に会話が深くなると、スムーズなやり取りが難しくなります。そのため、強い繋がりを築き、スムーズに協力や会話を進めるためには、言語の壁を解消することが重要です。Adaptのような取り組みは、私たちのような海外のスタートアップが日本での存在感を高めるために非常に重要だと考えています。このようなプラットフォームを通じて、まず言語の壁を乗り越え、信頼できる人々との意味のある繋がりを築くことができれば、将来的な協力やパートナーシップもスムーズに進むと確信しています。』 Daniel Lim / Pi-xcels Founder & CEO

『日本展開を決断できたのは親身になってくれる日本人に恵まれていたからだと思う。彼らがいることで、日本独自のエコシステムをスムーズに理解でき、同時に「Disruptive(破壊)」ではなく、「Augmentative(増強)」という文脈で日本企業と繋がることの重要性にも気づけました。Adaptのようなプラットフォームがあれば、海外スタートアップの日本進出の可能性を広げることができ、双方にとって有益な関係を築けると感じています。』


 

3|今後の展開

Adaptメンバー限定のLinkedInグループやポータルサイトを立ち上げつつ、海外スタートアップの大型イベント(SusHi Tech Tokyoなど)参加やロードショーなどの支援、各種ミートアップなどの開催、そしてインターンシップや日本の起業家支援プログラムの提供などを予定しています。



 

私たちN9は、これからも日本とシンガポール、東南アジアをつなぐための多様な支援を続けていきます。文化的な壁や認識ギャップを解消し、マイナスイチをゼロにして(-1→0)、あるべき基盤を共に築いた後でゼロイチ(0→1)へ。まずはお気軽にお問い合わせください。

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