Press release|海外スタートアップの日本進出を大学生が支援するインターンプログラムを提供へ。Unravel Carbon、uHoo、Forsea Foods、WeMaintainの参加が決定。
- N9
- 4月11日
- 読了時間: 6分
N9 PTE LTD(シンガポール)は、昨年に引き続き、武蔵野大学アントレプレナーシップ学部とJETROシンガポール、一般社団法人EMC GLOBALと共同で、東京都、株式会社キャンパスクリエイトとも連携し、2025年5月8日(木)~10日(土)に日本・東京にて開催される、グローバルイノベーションカンファレンス「SusHi Tech Tokyo 2025」に出展する海外スタートアップへのインターンシッププログラム「University Internship Program at SusHi Tech Tokyo」を提供します。

1|プログラムの目的
①クロスボーダービジネスを通じて学生のアントレプレナーシップを育成
日本の大学生に対して国際的なビジネスの現場サポートを通じた実践的な経験を提供し、アントレプレナーシップの育成を図ります。一方で、スタートアップにとっては、「SusHi Tech Tokyo 2025」出展時の人員確保、商談時の日本語の支援が期待できます。
②海外スタートアップ×日本市場のビジネス共創を加速
インターンシップを行う学生は、「SusHi Tech Tokyo 2025」に出展する海外スタートアップの日本でのビジネス進出・拡大のために、文化的・言語的な翻訳、サービス開発に向けた市場ニーズの収集、ロジスティクスなどの準備を行います。これにより、海外スタートアップの日本進出や、日本企業との新規ビジネスの共創を加速させます。
③将来的には国際的なファウンダーによるスタートアップチームの組成を目指す
このプログラムを通じて、学生が海外スタートアップで働く環境を継続的に提供し、将来的には国際的なファウンダーによる多国籍スタートアップチームの組成につながることを目指します。

2|インターン受け入れスタートアップ
“Sustainable(持続可能な)”と“High Technology(先端技術)”という2つのキーワードからなる「SusHiTech Tokyo」に相応しい4社に参加表明を頂きました。それぞれ異なる角度(エネルギー、空気、建物、食)からアプローチしており、多面的に社会課題の解決を目指しているのが特徴です。また、即導入できる実用系と、未来を示唆する先端系スタートアップの混成であり、且つ、アジア・ヨーロッパ・中東を横断する選定となっています。地域による課題認識や技術の違いも参加学生は感じ取ってもらえればと考えています。
Unravel Carbon|Singapore
アジア発の気候テックスタートアップとして、ビジネスの持続可能性のためのAIプラットフォーム&AIエージェントを提供し、Scope3を含むサステナビリティ経営を支援しています。私たちの使命は、企業のデータ主導の意思決定を支援し、すべての企業が気候変動との闘いに参加できるようにすることです—そしてそれを自律的で、手間なく、美しい方法で実現します。
uHoo|Singapore
私たちが開発したIoTデータプラットフォームおよびハードウェアは、空気の「質」の監視・分析が可能で、オフィスビル等のスマートビルディング化、脱炭素化の促進にも寄与しています。ハードウェアは温度、湿度、PM2.5、PM10、二酸化炭素、揮発性有機化合物(VOCs)、一酸化炭素、空気圧、オゾン、窒素酸化物など多様なパラメータを包括的に測定し、詳細な環境データを蓄積。またそれらデータを自社開発のIoTデータプラットフォームにおいて分析し、エネルギーコストの最適化や環境改善等への活用が可能です。(現在20か国/700社以上の企業を支援しつつ、シンガポール、アメリカ、日本、カナダ、ヨーロッパで特許出願中)
WeMaintain|France
2017年に設立されたプロップテック企業。最先端のテクノロジーと現場の専門知識を融合し、ビル運用管理に革新をもたらしている。「メンテナンスをより人間的に、効率的に、そしてデータドリブンに。」という信念のもと、現場エンジニアを支援しつつ、ビルの所有者や管理者に高パフォーマンスかつコスト効率に優れた予知保全ソリューションを提供する。IoTデバイス、リアルタイムデータ、デジタルプラットフォームを活用し、エレベーター、エスカレーター、自動ドア、防火設備の管理にAI技術を導入。フランス、イギリス、シンガポール、香港を拠点に事業を展開し、アジアでは急速に事業を拡大している。SNCF、DLR、MTR、Accorなどの主要顧客から厚い信頼を得ており、スマートで持続可能なビル運用の未来を切り拓く存在として、2024年「French Tech 120」に選ばれている。
Forsea Foods|Israel
世界で初めて培養うなぎの作製に成功したフードテックスタートアップで、水産資源の枯渇、乱獲、養殖による環境負荷といった課題に対し、クリーンで持続可能な選択肢を提供しています。特にアジア市場で人気の高い魚種に焦点を当てており、コスト生産性良く細胞を培養できる技術力の高さに注目頂いています。
3|具体的な実施内容
スタートアップ1企業に対して2〜3名ほどの大学生をインターンとしてマッチングします。学生はインターン先の企業に関する自己学習を行った後、ビデオ会議やメールなどを活用して、オンラインで来日支援を開始します。「SusHi Tech Tokyo 2025」の会期中は現地(東京ビッグサイト)にて出展支援、商談時の日本語支援などを行います。また、スタートアップから要望があった場合、日本企業とのマッチング、MTGの調整、都内のスタートアップ向け施設の紹介なども行います。本インターンシップの応募は、武蔵野大学の学生以外も参加可能です。
4|昨年度の成果
昨年5月に実施された「SusHi Tech Tokyo 2024 Global Startup Program」において、同様のインターンシッププログラムを実施し、シンガポール・インドのスタートアップ3社に対し合計8名の学生インターンを派遣した結果、以下3点の成果をあげることができました。
①日本でのビジネス経験が少ない、または初来日のスタートアップに対し、日本語の資料やチラシの作成などの出展準備支援、会期中の商談時の日本語支援などを行い、海外スタートアップと日本企業との共創を加速させた。
②革新的な製品・サービスを有する出展スタートアップを来場者の投票によって選ぶ「SusHi Tech Award」を、インターンシップを実施した3社すべてが受賞した。
③インターンシップの取り組み前後で、学生たちの「起業家」としてのスキルが大幅に向上した。
(調査元:Beyond Next Ventures株式会社「起業家スコア」)
5|コメント
伊藤 隆彦(Founder & CEO at N9 PTE LTD)
イノベーションは「良い」の意味を変えることだと感じています。このプログラムを通じ、日本以外のスタートアップに新たな「良い」に気づいてもらい、日本の大学生には「異国の地で挑戦するスタートアップに仲間入り」する機会を提供していきます。日本企業の海外展開が加速する中、競争環境はますます複雑化しており、大学やスタートアップのテクノロジーを活用し、アイデアを理想論にとどめることなく、圧倒的成長を目指すことが重要です。連携に興味がある方は是非お声がけください。
伊藤 羊一氏(武蔵野大学アントレプレナーシップ学部長)
このプログラムは、日本市場を目指す海外スタートアップと、日本の学生を結びつけ、リアルなビジネスの現場で実践的な経験を積む場を提供するものです。昨年の成功を受け、今年はさらに規模を拡大し、海外スタートアップの日本市場進出を支援しながら、学生が起業家精神を育む機会を創出します。文化や言語を超えた共創の場で、未来を切り拓く力を身につける、そんなチャレンジを、私たちは全力でサポートしていきます。
Mandy Hon氏(Co-Founder & CEO at ImpacFat)
※昨年の「SusHi Tech Tokyo 2024 Global Startup Program」に参加
I would like to thank everyone for the hardwork and effort too. I’m very heartened that this is such a fruitful experience.It is definitely our honour to be able to host and guide the students during these period. Also thankful for all the students & supporters these few days! We look forward to more future collaborations. And we are happy to be part of your journey.Our “Sushi Tech Award” is given because of all your efforts (for putting in 120%).